1.この映画を通常の作品と同じように評価してよいものか迷ったけれど、特別扱いしたのでは、かえって失礼と思い評価して3点。 あまりにも教科書的で、小学校の授業の一環で見せられそうな(実際、見ている学校もあると思う)作品で、「楽しむ」という観点では評価が低くなってしまう。ただ、娘役の子は妙にうまかった。あと、なぜか、ある意味もっとも緊張感のある場面で突然通訳(実況?)を始めた西村知美が、なんだか感情がこもっていてうまかった。登場人物が手話だけで会話し、無音になる場面が続くと、体がムズムズして苦しくなってくる。作品中「聾は不幸なんかじゃない」というセリフがでてくるけど、聞こえるってことが当たり前と思って生きている自分にちょっと罪悪感を感じてしまった。