2.《ネタバレ》 小津作品を観るのは「東京物語」に次いで二作目である。
結論 やはりこの監督さんの作品は私には合わない様だ。
時代の流れ・様々な慣習や道徳の変遷という事を差し引いても、終始何処か違う星で繰り広げられている物語を観ているとしか思えなかった。
女性蔑視、本人の意向を全く汲まない縁談、年齢や上下関係を問わず相手の事を「あんた」と呼ぶ事等々。
この様な傾向は当然の事ながら邦画だけでなく洋画でも沢山有る。
他作品では「まぁ、昔の映画だからしょうがない」と受け入れる事が出来るのに、小津作品では悉く癪に障るのは何故なのか。
つまり、この監督さんとは合わないという事なのかなと思った次第。
ただ、本作が東京物語と決定的に異なったのは豪華女優陣の存在。
「日本一の美女」岩下志麻は当然として、岡田茉莉子や岸田今日子等、
1967年生まれの私にはベテラン女優としての印象が大きい方々の若かりし頃を堪能できたのは眼福で、
特に岸田今日子のコケティッシュな様は特筆ものだった。