6.《ネタバレ》 前作の最後に出た北田良美さん(演・藤井かほり)が美形で目を引いたが一瞬だったので、この人を見るために続けて2も見なければならない気はしていた。しかし実際に続けて見ると全体の4割程度が前作のおさらいのため非常に苦痛であり、これは大きな減点要因である。
新作部分については前作並みだが、当初の家を離れて拡散するのでは「リング」との違いが明確でなく、田舎の実家に行くのも既視感がある。作品世界としての広がりを持たせるためには元の家に閉じこもるばかりでもいられず、練馬の家を本拠地にしながら母子が各地に出張していたということだろうが、終盤でいきなり増殖したのはさすがに羽目を外した印象があった。
また練馬の夫/父親が生前に出かけて惨劇を起こしたアパートが今回新たな呪いの発生地になったようだが、これはその後にどうなったのかわからず、呪いを拡大させる試みにしても単発に終わったようである。
なお評価したい点として、前記の北田良美さんが夫を無造作に撲殺するのが今回最大の見どころだった。また終盤の中学校で、バカ男子の罵詈雑言に賢い女子が一歩も退かず対抗していたのが痛快で(「それでも男?」という台詞がすごくいい)、こういう微妙にユーモラスな場面が味わいを出している気がする。