1.原作「坊つちやん」既読。最近原作を読んで面白かったので、映像化作品も見ることに。中村雅俊版。大衆向けドタバタ娯楽作品としては、それなりに楽しめるのではないでしょうか。やはりマドンナにそれなりのキャスティングをしてしまうと、いろいろと役柄を付けざるを得なくなってしまうのでしょうね。坊っちゃんがマドンナと言葉を交わすシーンはなく、うらなりとマドンナとの婚約者としてのやりとりすら描かれない原作と比べると、いろいろとあからさまで、文学的な趣は一切なくなっています。キャスティング自体はそんなに悪くないと思います。松坂慶子の洋装の帽子は似合ってなかったので、少しもったいなかったです。原作にもない設定ですし。原作で、おっと思うような変化球的な部分がすべて省略されているので驚きがなく、テレビドラマと一緒で、他に何かしながら見るスタイルでないと、ちょっと見るのが厳しいですかね。湯原正幸を久しぶりに見ました。