1.あちゃー、ダメ映画ですね。河村隆一がナルシスト太宰を演じるというわけで、アリかと思いましたが、まったくナシです。羞恥心を捨てた演技が出来ていなかったので、まったくの興ざめでした。精神病院へ入れられる所など、そんなにあっさりした演技でいいのかと訝しく思うくらいです。長いのに全体的に浅く終わってしまい、観ても何にも残らず、逆に欲求不満になりました。「太宰は芥川賞を貰おうと懇願したことがある」「へぇー」でトリビアネタで終わってしまいます。もっとドロドロ太宰が観たいんだとイライラです。やつれた表情なども、わかりやすいメイクで済ませてはダメです。さとう珠緒のナレーションもダメですね。それに、加えれば壇や井伏の心理描写なども加えるべきだったと思います。というわけで、3点。