1.《ネタバレ》 ぎゃー! 私はこの映画のコ達と同じ時代の世代なワケですが、いくらナンでもここまでアレじゃないですよぅ。あれじゃ中学生だ・・・。それにしてもすっごい古臭いセンス。「ロミオとジュリエット」をまんま引用しちゃったり、海に向って「バカヤロー!」って叫んだり、友達が歌いながら登場したり。舞台になった70年代だったら通用するか、っていうとその頃でも古臭いであろう、ある種永遠の古臭さ。そもそも脚本がエピソードを盛り上げるための刹那的な作りになっていて呆れます。メイン4人が、友達同士だっていうのに、画面上の時間が全てみたいな会話をしてるし(例えば1ヶ月経過してて、その間一切の会話がなかったとしか思えない状態だったり)、夜の9時から花火大会が始まったり、何故かわざわざ見送りに間に合わないタイミングで飛び出したり(脱走するくらいならさっさと最初から行ってればいいワケで)。韓国と日本の間にある問題は、単なる障害物みたいな扱いだし、とにかくもーセンスのなさ加減にぐったり。でも私にとって最大の問題はこの監督が現在撮影中の「夕凪の街 桜の国」ですね。奇跡のようなマンガだけに、映像化しないのがいちばん正しい選択だって思ってる原作が、この映画と同じセンスで映画化されちゃったら、もー泣くに泣けないですよ・・・。