3.《ネタバレ》 結論としては決して面白くないが怒り狂う程酷くもない「普通に詰まらない」作品だった。まぁサスペンスっぽいアクションなのに尺は100分以下なので予想はしてましたが。
ぶっちゃけ本作最大の功労は広報の方達だろう。「リチャード=スパイ」と言うのは予告の時点でバレていたが、本編でも序盤でわかちゃうので、むしろネタバレ予告を見せ「100%予測不可能」と言うコピーを用いることで「ひょっとしてスパイはリチャードではないのかも」と言う、真のネタバレを隠すためのミスリードとして機能しており素直に上手い演出と言えるだろう。惜しむべきは肝心のオチが「リチャードの相棒であるFBIはロシアのスパイでした」と言うしょうもないことだったことだ。そりゃあ伏線もなけりゃ予想はできないよ。てかFBI警官のロシアスパイなら台詞にあった『二重スパイ』じゃなくてただのスパイでは?
細かいところでは敵役のロシアスパイを見つける方法が巷の情報屋に聞く、しかも何度も。なので尺を使った捜査や推理で場面が進展することは無く(用は無駄)、リチャードがスパイとバレるのも本人の「本当にスパイかよ?」と疑いたくなるような迂闊過ぎる行動が原因。そもそも整形した描写すらないのになんで抹殺しようとしているロシアがリチャードを発見できないかが不明・・・・・等々。とにかく各キャラや場面の説明が無く話がどんどん進んでいき(ただぶつ切りと言う程酷くなく一応脳内補完できる程度には出来ている)、アクションもそこそこに終了。と、あえて書く程駄目な部分も無いと言う感じ。
ラストも息絶え絶えなリチャードが『お前はスパイじゃなく一人の父親として生きろ』と言って亡くなるが、その死に様もス---ッと息を引き取るのではなくコントなんかで突然ガクッと死ぬ感じなので思わず笑ってしまった。
広報の方の努力も考慮し且つ、3点付ける程酷い所も無かったので消去法の4点で。