11.《ネタバレ》 非常に退屈でした。ドラゴンものの冒険ファンタジーで、VFX(視覚効果)もそこそこのレベルに達しているのにも関わらず、ストーリーや登場人物、小物に工夫がなさすぎです。というか、節操なく他の物語や映画からぱくっているだけですね。ドラゴン、ドワーフ、エルフ、魔法、女王、剣(ドラゴンキラー)。原作者は才能なしです。
三部作の最初ですから、ここはドラゴンの誕生と成長、ドラゴンとの絆、師匠との修行を交えての人間として、ドラゴンライダーとしての成長などをじっくりと描くべきです。これらすべてがおざなりにされています。ドラゴンはすぐに大人になり、エラゴンは呪文を覚えただけで魔術が使え、師匠との心の交流も少なく、自らの無謀さで師匠が死ぬことに。
エラゴンがドラゴンの卵を売りにいくのはやめましょうよ。神秘的な何かを感じて大切にとっておくという展開にしないとね。ドラゴンとの絆が物語の重要なキーなのですから。
中ボスは唯一迫力がありましたが、途中で大ボスの前でびびる場面があり興ざめ。大ボスは悪相の頭の悪い囚人みたいなやつで、カリスマ性がありませんね。
また、エラゴン役の役者が演技べたなのも大きなマイナス。苦悩、悲しみ、怒りが伝わってきません。
ドラゴンの造詣はよかったですが、人間の女性の声で日常語をしゃべっちゃだめしょ。神秘性をもたせましょうよ。ぺらぺらしゃべって威厳なし。
ところで反乱軍の隠れ場所ですが、あんなのは魔法ですぐに居場所がわかると思うんですがね。
それに中ボス?の息子がからんできますね。でも、いてもいなくても展開に変わりはありません。出す必要なし。
最後の戦いはとくに見せ場もなく、敵、味方ともにドラゴンの炎で消し去られて終わり。
おまけに夜の場面が多く、暗くて何が起きているかわかりにくい。続編はもう作らないのでは。