1.《ネタバレ》 吹き替えで見たせいか、セリフと画面があまりマッチしている感じがせず
違和感を感じまくってしまいました。
主人公や家族や駅周辺の住民とハチとの関わりなど、もっとドラマ的に掘り下げてくれれば、もっと感情移入できたかもしれませんが、
物語は、終始淡々と進んだ感じで、盛り上がりもあまり感じませんでした。
駅長(?)さんや、ホットドック屋のおっちゃんが、新聞に載っただの何だのと俗なことを言うのも、なんかなぁという感じで・・・
それより何より、最初、主人公が飼い主が見つかるまでハチを家で預かることにしたのが、
保健所に預けると2週間が期限(それ以上になると薬殺されると言うことでしょうね)といわれてかわいそうに思ったことだったわけですが、
ハチが駅に死んだ主人を迎えに行くのを、「もう止めないわ」と家から出してしまった娘さん・・・あれはどうなんでしょうかね・・・著しく現実味を損なってしまって、正直しらけてしまったのは、私だけだったのでしょうか?その上、その後9年間もほっとくなんて・・・・(新聞記事になったほど話題になっているわけだから、知らなかったというのも変な話ですよね。ちなみにほんとのハチは、死んだ主人の知人宅で飼われていたようで、本作のように野良にはなってないみたいですが・・・)
結局、終始、ハチと人間との関わりは希薄なままで、その状態で孫が
「ハチは僕のヒーローです」なんて言っても、「そうかぁ?」という状態でした。
まぁ、そもそも、大正末~昭和初期にかけての日本の話をアメリカの現代の話に移植することに無理があったのでしょうか。
満員の映画館のあちこちから鼻をすする音が聞こえましたので、
単に私の心がすさんでただけかもしれませんが・・・(^_^;)