1.《ネタバレ》 ボキャ貧としか思えない「この野郎」「この野郎」の連発じゃないか、この野郎。アフレコと口がまるで合ってないじゃないか、この野郎。綿に粉まぶして転がし着火するところが一番引き込まれた。それでタバコ吸う男が主人公に「子供子供してる」「大人になれ」というシーンがちょっと良かったとは思うけれど、「終」の文字が出た瞬間に「これで終わり? ああ、時間を無駄にしてしまった…」と後悔してしまいました。羽仁進の劇場公開デビュー作品ということですので、当時の映像作家の初劇場作としては、きっと評価されるべきなのでしょうし、演じた少年たちも、その声のアフレコも素人なのであれば、そうした制約の中で、よくここまでの質で作り上げられたなとも思います。あとに残る物も感じない時間の無駄映画とは思いましたが、観ている間、とくにひどい退屈は感じませんでした。運動会をもっと観たかった。