3.《ネタバレ》 なんとも風変わりな西部劇で、見ていて「あれ?」の連続。
エド・ハリス演じるガンマンのヴァージルが、ちょっとおバカで言葉を知らない。
酒場で急に切れて一般人をぶちのめすのも、唐突すぎて呆気に取られる。
ボコボコにする理由があったのか?
ヴァージルとラブストーリーを織り成すと思われたアリーが、とんだ尻軽女で強い男にすぐになびいていくというのも変わっている。
てっきりヴァージルが主人公だと思っていたら、最後のおいしいところは相棒のエヴェレットが持っていったので、あれ?実はこっちが主役だったのかと。
変わっているのはユニークでいいんだけど、それが全般的なまとまりにはつながらなかった印象。
エヴェレットの男気がカッコ良く、ヴァージルとの友情はとても良かったが。
敵役を含めてキャラ設定やストーリー展開が、唐突で不自然に感じられる。
なによりアリーに魅力がないのが致命的。
小悪魔的な女を演じきれるほどの魅惑の女優なら全然違っただろうに、あんなパッとしないレニー・ゼルヴィガーではミスキャストもいいところ。
『ブリジット・ジョーンズの日記』の頃はまだ魅力もあったし役にハマってたけど、本作では違和感しか感じない。