1.《ネタバレ》 ダスタンは軽業師の如き動きを見せますが、こういうアクロバティックなアクションこそ全体の構図が重要であるのに、ほとんどの場面で一つ一つの動作を大写しにしているだけなので、誰が何処で何をしているのかサッパリ分かりません。また、移動が多いのですが大移動も小移動も場所の感覚が全く出ておらず、距離感なども皆無に近いので、いきなり重要な場所で、いきなり関係者がフレームインしてくるという雑な有様です。
それからこれは、時を超えた愛の映画?らしいですが、嘘ツキのお姫様がダスタンを信じて真実を告げるシーンなどはもっと繊細に撮ってくれないと愛の存在など信じられません。さらに信じると言えば、兄貴も弟も証拠が提示されるまでお互いを信じておらんじゃないかと…。兄弟だからという理由で信じるということは、無条件で信頼するということですからね。