1.《ネタバレ》 実話ベースで良いお話なんだけど、残念ながら映画としての完成度は高くない。唐突な展開を感じる部分が多くて、脚本と演出がイマイチです。もう少しなんとかして欲しかったです。私は主人公と同じくらいの歳だけど、あの気持ちは分かる。自分の周囲で鬱々としている若者を見るとお節介をしたくなります。でも、普通はできません。変なおっさん、と言われるのがオチです。つまり本作の主人公は変なおっさんですが、その変な部分をずんずんと行動で表現してしまう。そこに損得勘定はありません。そして、たとえ障害があってもお節介を止めません。そうなると「お節介」などというレベルでは無くなります。乗りかかった船に沈むまで付き合うおっさん。青いことを言いますが、立派だと思います。人生に意義を求めそれを量るなら、やはり周囲に対して何が残せたかということが最も分かりやすい。このおっさんは、確かに天国からでもお節介しそうです。