2.映像の美しさとか、凝った演出とか、音楽と映像との相乗効果とか、質の高いシーンはいくつもありましたが、作品全体としてはまとめ切れていない感じでした。そもそも肝心の、不倫に走る要素が弱いというか、動機や心情を描き切れていないため、女子の妄想をそのまま映像化したような印象で、「なんだか、女性の監督が作りそうな映画だなぁ・・・」と思ったら、ほんとに女性監督の作品でした(笑)。
まず、出会いの設定が、まるでメグライアンのラブコメのようでベタ過ぎ。ダンナさんに打ち明けて家を出るまでの、気持ちが揺れてるシーンが長過ぎて、「今日はウキウキ」「今日はどんより」の繰り返しで、まるで昼ドラの総集編のようでした。
映画というより、女性が「そうそう、わかるわかるぅ~」と、雰囲気を楽しむためのイメージ映像のように感じました。