5.《ネタバレ》 映像に関しては100点満点でもおかしくないほどなのだが内容がなさすぎる。
宇宙空間の様子や映像はリアルでハラハラはするのだが見ていて気になる点が幾つもあってそれが足を引っ張った。
自分は素人なのだが地球を見るスパイ衛星と宇宙を見る望遠鏡が同じ高さ(軌道上)にはなく相当離れているはずだしISSに関してもそうである。あそこまでデブリの影響を受けるとは思えない。
映画ではロシアが、現実には中国が衛星を破壊したが現実にはここまで連鎖的に全ての衛星が破壊されるようなことには至らなかった。つまり実際に起きるはずがないことを知っている自分にとってはいささか映画の出来事は荒唐無稽に思えた。
次に感じたことは酸素がかなり少ない、酸欠の状態になっても延々としゃべり続けていることである。
欧米人の感覚と日本人の感覚の差かもしれないけど自分だったら酸素消費量を減らすために絶対にあんなベラベラといつまでも喋り続けるようなことはしないな。
なんとかシャトルに戻ることができて次にISSを目指すんだけど、背中にしょってる推進装置で行けるほど宇宙って意外と狭いんだなって思った。
例えるなら有楽町(シャトル)の駅から向こうに見える東京駅(ISS)に向けてく宇宙遊泳していき、今度は東京駅から神田駅(中国の宇宙ステーション)目指していくような・・。
それとISS内で消火器の勢いで船内を勢い良く移動するんだけど実際の映像でああならないこと知ってるからなぁ・・・。
最後に、現実には中国が衛星破壊して大量デブリ発生→劇中ではロシア、最終的には中国の宇宙ステーションから地球に降下するのだが現実にはあそこまで立派なのは完成してないしハリウッド映画の中国での売上の影響の意識がここでもあるんだなって思った。
映像や無重力感に関しては文句ないのだから体感アトラクションや宇宙関係の施設で上映すればいいのにね。