1.《ネタバレ》 冒頭、日本にゾンビが蔓延してそれをペットのように、召使いのように飼う世界であることがわかる 以降、おとなしい女ゾンビを主軸に、この先何がおこるかわからない不穏な空気がたちこめる序盤は中々期待させる 日々、子供達に石を投げられ不良達に肩にいろんな物を突き立てられる女ゾンビ しかしこのゾンビは通いのお手伝いさんである(笑) この設定は笑えるぎりぎりだ 住処の倉庫から飼い主の家に通う毎日 この辺はこのゾンビがいる世界観にかなり違和感があるので、すべての設定を説明無しに投げるつもりなら、日々の現象だけはリアルに見える様にするべきだ しかしリアルな設定は皆無で、だんだんとこの世界そのものに感情移入できなくなってくる 後半は突然気が狂った飼い主の妻に拳銃を持って追いかけられてジ ・エンド。 ラストも富士の裾野のような原野でアクション映画の定番ロケ地であることもしらける要因だ 何故この設定でわざわざ安易な安いロケ先で撮影するのか アクション映画でも無いはずなのに、それだけでやっつけ感一杯だ この映画はすべて街中で撮るべきだと思った 途中で徐々に目覚めて行く女ゾンビやゾンビの哀しみの様な物も描かれるが、いずれも形象的で話に深みを持たせようとしただけの薄っぺらい演出にしか見えなかった 不快な女の叫び声とか定番ホラーの安易な演出部分だけには聡くて、もっとマジメに哀しい女ゾンビの話に出来たはずなのにありがちな「ほぅら、哀しい話でしょ」的なエンディングにもまったく乗れなくて、これならバカゾンビの軽い話の方がずっとマシだと思った この手の映画はその辺のずぶの素人が見るはずは無いので、いいかげんゾンビマニアをなめないでほしい