1.《ネタバレ》 シャチと狼のDNAを人間に注入し、付けた名前がホエールウルフ。
何でやねん。というつっこみはさておき、2015年になってもチープなCGは顕在で、逆に嬉しくなっちゃいます。B級映画の醍醐味はなんといってもこの絶妙なしょぼさ加減ですから。
相変わらず怖さとは無縁のシリーズですが、前作に比べると見る人を怖がらせちゃろうという意欲は伝わってきます。
そして前作の反省はタコだけにイカされず、今作もどーでもいい人間同士のごたごたにまあまあ尺を持っていかれるシャークトパス。
とは言え、今作の主人公はなかなかのおとぼけキャラ。シリーズ中随一の適当男。なるほど、今作では主人公=人間=お笑いパート、ということですね。主人公の相棒も負けず劣らずのマイペースキャラ。二人はなかなか良いコンビです。2人してブードゥ教の呪いにもだえ苦しむ様は、『カトちゃんケンちゃんごきげんテレビ』を思い出して、なんか懐かしくなりました。こーゆーわかりやすい笑いってのは全世界共通みたいですね。
終盤でシャークトパスがショッピングモールに乱入するという極めておいしい展開に。どう料理しても美味しくなりそうなのに、なぜかパニック感がいまいちで、非常にもったいない。チープさがこのシリーズの持ち味とはいえ、こーゆー見せ場はもう少し頑張ってほしかったところです。