1.《ネタバレ》 原作はもちろんアニメは胡蝶抜きで物心ついた頃からずっと見続けてきているため「遺伝子に組み込まれてる」レベルの作品なので、新世紀になても新作が見られるのはもちろん嬉しいのだけれども、それを加えたにしても今回は割と厳しい内容でした。
一つ前の劇場版同様「パイソンの発射音」がお馴染みのあの音じゃないのは百歩譲って許せるとして、新キャラが昨今の没個性的なキャラクター造形でレギュラー陣との温度差がちょっと激しすぎて違和感がありまくりでした。
せっかくユニオン・テオーペが出てきたのに組織の一員のアンジーが獠を狙う理由がざっくりすぎて別にユニオンなくてもよくね?と思ってしまいましたし、内輪揉めの戦いも正直長すぎ。主役誰よ?って思ってしまいます。そして最後までパイソンを抜かない。
前作よりも「もっこり」具合がアップしたのと、マンションが原作よりの建物になっていたこと、アニメ一期で出てきた赤いペガサスなんて「誰が覚えてるよ(笑)」レベルですが原作の整合性を保つためかちゃんとユニオンの下位組織という設定はよかったですが、いいと思ったのはそこまで(あと一番好きなRunning to Horizonが流れたのはよかったですが)
キャッツ・アイの面々が出てきたのは同じ作者なのとシティーハンター自体がキャッツ・アイの中のキャラを発展させたものなのでいいですが、ルパンまで出てくると「世界観どうなっとんねん!」とサプライズよりあきれる方が先に来てしまいました。
一応原作のラスボス的立ち位置の海原がようやく出てきたのはいいですが、その前哨戦というか、アンジーとの戦いもあんまり緊張感がなく。エンジェルダストでボコボコにされてますがあくまで技量勝負では獠の方が上。一応マイケル・ガーランド戦を思わせる決着の形ではありましたが正直技量的にもキャラ的にも「愛と宿命のマグナム」のヘルゼン大佐の方がよっぽどボス感あったし原作の海原との決闘シーンみたいでよかったのになー(愛宿の方が先だけど)と思ってしまいました。
今回はあくまで序章ということですが、ちょっと自分的には色々と「違うなー」と思ってしまう作品でした。たとえエンドロールにGet Wildが流れても!