1.《ネタバレ》 10話オムニバスである。題名からして安手ホラーの印象だが、脚本・監督が「口裂け女2」(2008)と同じなので若干期待される。
【オープニング】 暗いので見えない。
【1 廃人生活】 こういう洒落にならないのは見たくない。
【2 撮ってはいけない写真】 特に面白くない。ボルトカッター(ボルトクリッパ、東邦工機製)で何をどこまで切れるか試している。
【3 殺人マニア】 意味不明だが、富士の樹海などには他殺体も多いと言われていることが背景になっているのか。
【4 占いの村探し】 占い師が日本に何人いるかというのはフェルミ推定の問題のようだが、これは「占い師を占う場所」の需要がどれだけあるかということにつながるのかも知れない。最後が突然終わるが続きは8話で語られる。
ちなみになぜか山梨県にある実在の村の名前が出ていたが、こんな話ではロケ地PRになりそうもない。2013年製作なので、2019年の「山梨キャンプ場女児失踪事件」とは関係ないと思われる。
【5 終電後の帰り道】 単純ヒトコワ、特に裏はなさそうに見える。東京は夜も明るい。
【6 新しいヴォーカル】 これも単純な話だろうが最後のぶった切り方は悪くない。POVで音楽業界の現場感を出しているとはいえる。
【7 生まれつき見えている人】 脚のきれいな生保レディが、個人宅に呼ばれて危ないことになるかと心配したが話の通じる相手で安心した。相手のドライな割切りがいい。
【8 ウィルス女】 特に面白くない。4話の後日談が入っていて、山梨県に行った記者がけっこう誠実な男だったらしいことがわかった。
【9 かごめかごめ】 まだ有名でなかった頃の趣里が、祖母を気遣う感心な女子高生役をやっている。意味不明だが題名からすると、祖母は行方不明の児童を自宅に囲い込んでいたということか。まさか祖母または孫が殺害したのではないだろうと思っておく。
【10 ありふれた嫉妬】 屋上の場面で見ると黒い女も主人公と同じ52番だったようだが、顔つきの違いが激しすぎて素直に同じ人物とは受け取れない。
全体的にヒトコワ系が多いが心霊系もある。題名通りの都市伝説というよりも、都市伝説に発展する前の元ネタのレベルに見える。全体として面白くはなく、話の仕掛けが受け取りにくいところもあるが雰囲気としては嫌いでない。