1.《ネタバレ》 寅次郎が旅する先々の風物と年代を感じる描写を楽しんでいます。1972年の風呂屋は40円。
本作のマドンナは小百合さん。とても正統な失恋でした。でも、ちょっとヒドイと思ったのは、自身の結婚に関する悩みを寅次郎には何ひとつ相談しなかった小百合さんです。独身男性に相談しにくい事案だったとしても、あれでは寅次郎が完全に蚊帳の外。彼女にとって、自分が最も近いポジションにいると思っていた寅次郎がとても可哀相でした。本件に関しては、寅次郎が距離感を誤解していたと言い切れないものね。
おいちゃん役に松村達雄さんが就任。前任の森川信さんとはタイプが違いますが違和感を感じることもなく、さすがベテランです。