2.《ネタバレ》 ウォルターヒルの監督デビュー作。相性の問題か、ヒル作品でお気に入りが思い付かない。
チャールズ・ブロンソンというとCMにも出ていたレジェンド俳優だけど、世代が違うからか名脇役の印象が強く、主演作では『狼よさらば』シリーズくらいしかお気に入りが思い付かない。
50代のブロンソン(髭なし短髪)が、年齢を考えると素晴らしい肉体とフットワークを披露してくれる。
試合形式がシンプルな殴り合い=ベアナックルなので、悪く言えば単調。
最初の試合でチェイニーがワンパン勝ちしたのはスカッとしたけど、初戦以降は相手も頑張るため、特徴がない同じような戦いが続く。
例えば最初にワンパンで負けた人と、最後の対戦相手ストリートが、どっちが強いか見た目やインパクトでは解らず、設定上の強弱があるだけで、チェイニーに勝てる気がしない。必殺技的なものも無いため、ちょっと盛り上がりどころが伝わりにくい。
中ボスのハゲ(ジム)は良い。頭突きが必殺技と解り易く、ストリートに荷物持ちをさせられるのに、最後負けた時は慰めてやるなど、なんか良い人だった。
結婚指輪した女性をいきなりナンパするチェイニー。
脈略なく猫を拾ってくるチェイニー。
金を稼ぐ目的だと思ったのに、最後スピードに大金を渡してしまうチェイニー…
男らしいけど…けどだ。なぜチェイニーは戦うのか?
~Hard Times~不景気。だからだ。