3.うーん。なんとなく中途半端なまま終わってしまいましたねえ。ピカソの性の部分を描くのだったら、もっと泥臭く行っても良かったと思うのですが、妙にドライというか、淡々としたまま終わってしまいました。ベッドシーンとかも全然ないし(マケルホーンの突然の全裸はありましたけど)。逆に、作品論で行くのなら、美術館的な見せ方ではなくて、一つの作品に絞って(例えば「ゲルニカ」とか)、それが完成するまでを時代背景を絡めて描くとか。どっちかに絞って欲しかったですね。せっかくアンソニー・ホプキンスという最高の素材を使っているわけだから、もうちょっと料理の仕様があったのではないかと。ピカソの生涯って、有名になる前も含めて、結構波乱万丈で面白いはずなんだけどなあ…。