1.《ネタバレ》 DVDの箱に「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズのイノセンス」と書いてあった。やめてくれ全然違う。のびのびと馬鹿を炸裂させてるのが「ロック、ストック~」、馬鹿の自家中毒が「レボ6」。若気の至りとはいっても、アナーキストを気取っていきがってるのにはとても共感できないや。ただの方便で「打倒資本主義」と大上段に構えてるのが大嫌い。スーパーのガラス割って盗んだ圧力鍋で爆弾作って空き家占拠。くだらなくてぽかんとする。反体制の破滅的な美しさは皆無。このみみっちさが40過ぎても変わらないってのが信じられん。パトカーにスプレーとかおっさんのやることか。とはいえ、親の脛かじってつらっと社会に迎合している他の連中も嫌い。この手の青春懐古モノで人物に共感できないと、作品を冷静に見られなくて困る。捕まっちまえ、と思ってしまう。再会して若き頃の郷愁に浸るというのは、決して嫌いな演出ではないのに。泣かせどころの場面はそう悪くなかったのに。やっと生活することの意義に目覚めるラストの二人、成長遅っ。大家さんの厚意にちゃんと答えなさいよ、あんたたち。資本主義打倒云々より、身近にお世話になった人に恩を返すべきでしょうが。