5.《ネタバレ》 息子は?なぜ1人ヨットハーバーに?あの突然現れた積乱雲は?無人の定期船の正体は?なぜジェスはここに来たことがあるの?
とにかく1から10までミステリーに埋め尽くされた作品。
タイムループ系でもあるし、不思議系でもある。
1つの時間軸に自分という存在が2人いるというのはよくあります。ですが3人というのはあまり見たことないですね。だから『3つのアングル』で『トライ・アングル』なのでしょうか。かなり考えられている脚本とタイトルなのかもしれません。
ごちゃごちゃした構成なのに、ごちゃごちゃしているように感じさせないのに、作り手のセンスを感じます。
とは言え、映画としてはミステリーに重きを置きすぎて、それ以外の要素にあまり良いところが無い気もします。
まずこれだけ個性的な面子を揃えながら、ジェス以外はただのやられ役で終わってしまっていること。
ホラー的演出をしながら、ホラー的な面白さは足りないこと。
どうもアイデア先行の作品という気がしないでもないです。
映画としての面白さ、完成度、満足度でいうと、どれもちょっと物足りないですね。
それから映画とは全然関係ないのですが、DVDのタイトルに勝手なサブタイトルがついています。『殺人ループ地獄』。クソださいうえに、壮大なネタバレ。このサブタイトルをつけた人の良識とセンスを疑います。