7.《ネタバレ》 “French Connection II”…ですってよ。
同僚への誤射、大物の取り逃がしと、前作はモヤモヤするカタチで終わりました。でも私は、敢えてあの終わり方をしたところに、あの作品のリアリティを感じていました。あのモヤモヤ事件の続きです。シャルニエを追ってマルセイユまで飛ぶポパイ…って、あの前作の硬派なリアリティ路線を考えると、随分と映画チックなシナリオですね。
捜査に参加させてもらえず、良かれと思ったスタンドプレイは裏目に出てしまい、酒のんでブラブラするしかないポパイ。映画の大部分を占める拉致監禁からの麻薬漬けの拷問。開放されてからの薬物を抜く孤独な戦い。あんな屈強なポパイでも泣き言を言うところに、薬物の怖さがしっかり出ていました。う~ん…私アレルギー持ちなんですが、花粉症で目が痒いのに目薬打たせてくれない、そんな苦しみでしょうかね?そんなモンじゃない?まぁ、想像を絶する苦しみでしょうね。
前作はゴミゴミした街と走り回る刑事でしたが、ここまでポパイ個人にクローズアップした映画になってしまって、ホントガラッと雰囲気が変わってます。
最後はポパイ、やりたい放題の大暴れ。ガソリン撒くわ、銃を撃つわで、マフィア共に10倍返しです。スパッと終わってスカッとします。前作がスカッとしなくてモヤモヤした終わり方だから、こんな続編が創られたのかなぁ?なんて思ってしまいます。
この続編の必要性はイマイチわかりませんが、最後勝たないと終われない、そんな、負けず嫌いとかの力が働いたんでしょうかね?初めてロッキー2を観たときもそんな感じしたんだよな、たしか。