5.《ネタバレ》 都会の様々なカフェやホテルのロビーで日夜繰り返される何気ない日常。久々の再会を喜ぶ人や予期せぬ出会いに戸惑いを隠せない人々。交わされるくだらない会話も絶えず変化する人間関係も他人にしてみればありふれた光景でしかない。そこには友情や愛情もあれば、ちょっとほろ苦い嫉妬や諍いもある。でも一杯のコーヒーと至福の時をもたらす煙草さえあれば、人生はほんの少し豊かになる――。インディペンデント映画界の巨匠ジム・ジャームッシュがバラエティ豊かな面々を揃え、そんな人生の一断片をユーモアとペーソスを交えて捉えた11のエピソード。全編モノクロで撮られたそんなオムニバス作品、いかにもジム・ジャームッシュらしい独特の雰囲気とジャジーでお洒落な世界観を堪能できる一本でした。個性豊かな人々によって交わされる微妙に噛み合わない会話劇は何処かほろ苦さを感じさせ、それがコーヒーの苦みと煙草の紫煙によく合う。ロベルト・ベニーニやイギー・ポップ、スティーブ・ブシェミやビル・マーレイと言った何気に豪華なキャスト陣もばっちり嵌まってました。中でも一人二役を演じたケイト・ブランシェットは、さすがの貫禄。と、一つ一つのエピソードは程度の差こそあれ、けっこう面白かったのですが、一本の映画として観ればさすがに物足りない。オムニバスなので仕方ないのかも知れませんが、いかんせん中身が薄すぎます。この監督らしいペーソスに満ちた雰囲気は良かっただけに、なんとも惜しい。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 5点(2020-02-24 01:42:05) |
4.短編11篇モノクロ。つながりがなさそうで、あったり、なさそうであったり、でも眠くなる。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-07-06 13:25:40) |
3.コーヒーとタバコ。分かるなぁ、初対面や知り合って間もない人と話が噛み合ないとき、次の話題が咄嗟に見つからないとき、つまり間が持たないときには、無意識にコーヒーカップを持ち上げて一口。或いはふーっと一服。本作のオムニバス短編の中でも、そんなシーンが随所にあったような気がします。で、映画自体は面白かったかというと、客観的に評価すればものすごくつまらない映画なんだろうと思いますが(笑)、その割には楽しめました。 |
2.高評価の中気が引けますが、僕にはこの作品のよさがサッパリ理解できませんでした。それぞれの短編はタイトルのとおりコーヒーと煙草を小道具として使っているという共通点はあるが、これといって何かキーになったり触媒になるわけでもなく、かといって、全く無意味かというとそうでもない(ような気がする)。おそらく最後まで観ればなにがしか全編を貫く韻のようなもの、または感慨があるのかと思っていましたが、それが僕の感受性の弱さか、キャッチすることが出来ませんでした。昔現代美術の展覧会に行って、部屋の中央にポツリと置かれたオブジェを見て、友人は「鳥肌が立った」と感動しているのに、僕は全く何も感じることが出来なかった孤独感を思い出しました。 【ロイ・ニアリー】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-04-21 08:45:12) |
1.《ネタバレ》 さっぱり意味がわかりませんでした… これってタバコ吸う人が見たら、あーわかるぅーみたいなことになるんですかねー。雰囲気理解するために途中でコーヒー飲んでみたんですけど、やっぱりわかりませんでした… そんな中でも『いとこ同志?』の話は楽しめました。豪華なキャストでしたが、ケイト・ブランシェットさんが2役とは全然気付かず驚かされました。DVDで見たのでジム・ジャームッシュ監督さんのインタビューも見たのですが、『何かを得られるような作品じゃないけど』っていうのを聞いて、あー私はいつも何かを得ようとして映画を見てるんだ、だからこの作品を楽しめなかったのだとわかりました。 【mako】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-01-05 12:42:20) |