6.《ネタバレ》 15年前と今、それぞれの事情と思惑と嘘が絡み合う。その真相も、真相に迫ったジャーナリストの女性が
「ある人がこの世を去るまで公表しない」という結論に至るラストまでミステリとして上質の作品でした。
話の軸になる売れっ子芸人コンビを演じたコリン・ファースとケヴィン・ベーコン。
さすがに見応えのある演技を見せてくれます。この2人を中心に華やかなショービジネスの裏側を描くという趣向も面白かった。
そして、エロい。しかしエロよりも、ショービジネスの世界の陰の部分と裏社会と2人の苦悩と、
このあたりを充実させた方がより見ごたえのある作品になっていたのでは。
あと、登場人物がその都度、色々と事情を丁寧に説明してくれるのですが、頻繁に挿入されるこのナレーションが多すぎて、
とある事件の関係者の告白と、その再現フィルムを見ているような感覚でもありました。