1.61年お正月の東映オールスター映画。 創立十周年記念作品で56年の「赤穂浪士 天の巻・地の巻」のリメイク。大石:千恵蔵、浅野:橋蔵、吉良:月形。大映・松竹とこれで忠臣蔵物見るの5本目だけど一番おもしろくなかった。東映3回目の忠臣蔵ともなるとネタが尽きたのか大石千恵蔵と千坂右太衛門が中心になってる。しかしこのキャストでこれだけのことやってると流石に低い点はやれないけど。討入よりも脇に力を入れてるのでいまいち盛り上がらない。千恵蔵はずっと太鼓叩く役だし、主力は安兵衛の千代之介くらい。いくら囲まれたからといって一人も斬らずに死ぬ近衛十四郎は嫌。こういうのは山形勲辺りでいいのに。進藤英太郎も珍しくいい人役だった。最晩年の大河内傳次郎の立花左近にも迫力に欠けて、大東映時代劇の終末のようなものが見えた。良かったところは錦之助と橋蔵の鯛の話をしてるシーン。この頃になると錦之助に貫禄が出てきてて月形さんでも殴れちゃう。丘さとみもこの頃かなりかわいい。 / DVD特典の特報に製作発表のシーンがある。みんな素顔に黒斑眼鏡とスーツで、両御大なんか普通に重役さんだし映画の中であんなにかっこよかった錦之助・橋蔵・千代之介がおっさんなのはちょっとショック(笑)。雷蔵さんもそうだけど昔の眼鏡ってごっつい。