1.《ネタバレ》 言語だけでなく全体的にフレンチな雰囲気。
私にとってフレンチな雰囲気とはなにかというと、「清潔感がない感じ」もっというと「小汚い感じ」わかりやすくいうと「2~3日シャワーを浴びていないのがフツーな感じ」が映像いっぱいに広がった感じ。(差別的な意味の小汚いではありません。)
何をいっているのか分からなくなってきたが、ラストでおばさんが掃除機とかかけていますが、もともと部屋が小汚いので全然きれいにしてるように見えませんね。
私は各国の映画を見ながら、比較文化学として(?)「清潔度」について研究しているのですが、まあまずヨーロッパはアメリカに比べたら「滅菌度」は低いとしても、特に「フランス」は「清潔指数」が下がる。思うに彼らは「キレイ」にすると落ち着かないんじゃないだろうか。そういうものがこのカナダ映画にもそっくり現れていると勝手に考えています。
それでまあ、この作品。ストーリーはいまいちだし、出てくる俳優さんたちも、見ているだけで嬉しいというわけでもないし、アクションでもない。
というわけでそこはかとなく小汚い雰囲気をしばし味わって、わが日本がいかにキレイに固執しているかを考えてみるのが正しい鑑賞法ではないでしょうか。しかし、主人公なのに一度も御召し換えもせずシャワーも浴びぬとは。(それで平気でエッチまでしてしまうのがフレンチだ)