1.《ネタバレ》 原作未読・テレビ版視聴済です。テレビ版が主人公の父の死後三日目から始まっているのに対し映画版は四十九日以降なので続編的な位置づけですが、初めて見る人に配慮したせいか一郎との出会いやすでに出会ってるはずの人がリセットされて初対面だったりと微妙に設定が異なっています。その割に主人公の母親はなぜ失踪したのか、歌や赤いお守りなどの由来について詳しく説明していないためにどっちつかずになってしまった感じ。それからパニック症候群(?)や新たに登場した巻可蓮の家族との問題など暗い部分が加わり、それもやはり結局は解決しないまま。主人公二郎の行動範囲は半径三キロ以内から二万キロまでに広がったが、町内の冒険旅行的なゆるーい感じがこの物語の本来の魅力だと思うので視聴後に消化不良感が否めなかった。テレビの続編としてではなくアナザーストーリーとして観たほうがよさそうです。