5.《ネタバレ》 一風変わったテイストの家族のドラマ。
それもそのはず。2人の親と、姉と弟の子供2人。親は2人とも母親。
レズビアンの夫婦と、精子提供者によってこの世に生を受けた2人の子ども。
そこに現れる、精子提供者の男。このちょっとフクザツな相関図が面白い。
この男、作中の台詞にもある通り生物学上には父親ですが、家族としては非常に複雑な存在。
この男の登場により、家族にも微妙な空気が流れ始めます。
男と女、親子、家族、「父親」・・・。
ここまでの展開と人間関係、家族の関係の見せ方はなかなか面白い。
この男と家族が一定の距離間を保っていれば問題は起こらなかったのですが、
その距離間をどんどん詰めていく。そして事情はよりフクザツに・・・。
家族の絆が強まったラストはいいでのですが、
この男と家族の後半の絡め方とその顛末には何とも釈然としない思いが残る作品です。