1.《ネタバレ》 イイ歳した息子とその母親がドライブ旅行?一体、どんな層を狙ってんだ?っていう微妙な内容にかえって興味を引かれ鑑賞。
監督が女性なので、これはもう完全母親目線。でも悪くなかったです。もしこれが男目線のコメディだったら、きっと母親をもっとハチャメチャに描いて、醜悪な「ばばぁコント」になってたんじゃないかと。バーブラ・ストライザンドの悪乗りはたぶん見ててイラつくので(個人的に)、この程度で済んで良かったと思う。肉のバカ食いも品があるくらいだった。
セス・ローゲンはまぁ相変わらずの善人で、わりと好きな俳優さんだけど、何をやってもセス・ローゲン、基準値からブレないな~と、ちょっと退屈な感じがしなくもなかった。
全篇ほのぼの路線で、このままユルユルと親子漫才が続くのかなぁと思ってたら、終盤のクライマックスで急転直下の新事実が!いや、勘のいい人だったら予測してたかも。伏線もあったしね。私はちょっと気を抜いて薄ぼんやり観てたので、ここでまさかの涙腺決壊。急にイイ映画に思えてきたり。
・・・が、しかし。ハリウッド映画でときどき見かけるこの手の過剰な「親子愛」「家族愛」には、やっぱり違和感を覚える。ちょっと気持ちの悪いラストシーンといい、こういうプロパガンダはあんまり感心しません。