2.《ネタバレ》 厨房の煩わしい人間関係(これも最初のうちは多少あってもいいと思いますが)よりも、
もっと料理を美味しく堪能するミッテラン大統領と、その料理人の関係、信頼関係が生まれていく過程を見たかったと思います。
大統領官邸のパートで人間的に魅力がったのは紳士的な振舞いを見せる給仕長。
煩わしい人間関係の中で、こういう登場人物が1人入っているのは良かったです。
大統領官邸のパートの間に時折挿入される南極料理人としての彼女の姿がいい。
食堂のお客さんは皆、自分が腕を振るった料理が出てくるのを今か今かと待ちわび、とても美味しそうに料理を食べる。
やはり料理人が見たいのはこういうお客さんの姿なんですね。大統領官邸とは対照的に、彼女も実に楽しそう。
大統領官邸でも、もっとこういう姿を見たかったんだろうなと思います。