1.《ネタバレ》 特定の民族に肩入れしてむやみに好戦的な神に仕えて、テロ行為に走るモーゼ。このご時世にこの描き方はどうなんだろう?欧米人の根っこにある宗教観って、結局こういう狭量なものなのか?あるいは、この映画はとてつもない風刺映画ってことだろうか?
本作にしろ、ちょっと前のノアにしろ、神話の時代の物語を神と人間が対等に対峙する形式で描くのが現代風であるのでしょうが、どちらもちょっと殺伐としていて、あまり成功しているとは思えないなあ。「ベン・ハー」のように、苦しむ人に黙って水を与えるだけのやさしい神様のほうが、僕は好きですけどね。