4.《ネタバレ》 -High Plains Drifter- “高原の放浪者”ハイプレーンは地名(地域名)かもしれません。
売られた喧嘩は買ってしまう凄腕のさすらいガンマン。これ最初のレイプがなければ案外普通の“偶然立ち寄った街を救うさすらいのガンマン”映画かも知れない。当時は『西部劇だし多少やり過ぎ感はあるけど…』って感じだったのかな。中盤以降特に関係ない話だし、あまりここに拘ると全体像を見失うのかも。
湖の畔のセットっぽい街に、3人の無法者が復讐にやってくる。銃が沢山あれば町の人達で何とか出来そうだけど、ただ凄腕ってだけで用心棒を殺したガンマン1人を雇う保安官。町のもの全部無料にするなら、金鉱という隠し財産があるなら、もっとちゃんとした人を雇えそうだけど。
街に雇われてやりたい放題のガンマン。インディアンに毛布やお菓子をごっそり与え、保安官と町長をモーデカイにして、納屋の壁をパーティのテーブルに作り変えさせ、ラーゴの街看板を地獄と書き換え、建物をペンキで真っ赤にする…これがまた明るい赤で、恐怖の演出というより、インスタ映えしそうな可愛い赤い街になってしまった。
さて3人の無法者はパーティ会場や赤い建物なんて気にもせず街を占拠。ガンマンもどこかに行ってしまい、町民は戦わず逃げるばかり…やられたい放題やられる町民。う~ん、あのトレーニングは何だったのか?
結局名乗ること無く街を立ち去るガンマン。無念にも殺された保安官ダンカンの・・・何かなんだろう。
しかし鞭で打ち殺すって、銃で撃ち殺すより残酷で、それを羊のような大人しい町民みんなが見ている目の前でやらせてたっていうのは、正義ってなんだろうって思わせる。