1.ベン・アフレックが監督・製作・脚本・主演。
これまでのアフレック監督作と同様に重厚感があり丁寧に作られている作品です。
キャストもそれぞれに魅力がありましたが、唯一ミスキャストに感じたのがアフレック自身。
禁酒法の時代に、裏社会でのし上がっていく男を演じていますがどうもギャングらしくないし
アフレック自身が演じる主人公がワルには違いないけど、どこか共感を求めるような微妙な人物像に描かれています。
このあたりは自身で脚本を書いた主人公の男を自らが演じるということの難しさも感じます。
主人公の周りにいた3人の女。演じる3人ともに良かった。すっかり大人になったエル・ファニングが特に印象的。
その一方で大物もキャストに名を連ねますが、禁酒法時代を描いた映画にしては男の登場人物にインパクトが無い。
作品のスタートはボストンから。禁酒法時代のマフィア、ギャングと言えばシカゴなど北部の街が多いですが、
本作はクー・クラックス・クランが登場したり南部フロリダが舞台になったり、
禁酒法の時代のギャング映画としては一風変わった空気感があります。