1.《ネタバレ》 アンチルッキズムの訴えを「それを言っても痛くない」(というイメージ)のエイミー・シューマーにさせているのですが・・。この脚本、どうなのかな。
自分が美人だと思い込むことによって自信をつけ、積極的に行動するようになる→仕事が上手く行くようになる→彼氏もできる の一見めでたい流れ。だけどレネーはどんどん高慢ちきになっていくんだよね。観ているこっち側としては、彼女の「わたしはイケてる」という振る舞いが暴走以外の何物でもないうえに、“嫌な女”になった辺りではもうお手上げな気分になってしまった。この映画、狙いとは逆の「怖いからブスは調子に乗るな」というメッセージになってしまわないかな。
むしろスポーツジムで知り合った「自尊感情の低い美人」をもっと絡ませて話のキーパーソンにするべきだったのでは。見た目が良くても幸せを感じられない女、それに対してルックスに振り回されず楽しく生きているレネーの人柄の良さを心棒にする方がベタであっても世の大半の女子に響いたのではないかしら。