4.《ネタバレ》 変な毒があるんですよ。
しかもそれは社会批判とかたいそうなものでもなく、
お国柄といえば簡単ですがちょっと理解しづらい。
ここらがキューブリックやティム・バートンとはまた違う不理解不思議さ。
ちなみにこの3人の中では私はギリアムが一番好きなのです。
たぶんこの3監督の中では一番知名度が低いんだろうなぁ・・
理解できない世界観なのですがそれは私もわかりません。
バロン男爵の夢のお話なのですが舞台で現実に戻るパートとでは仲間は彼を知らない。
お話の中のパートでは仲間はバロンと大冒険をするのです。
このての現実と空想の使い分けにしてはわかりやすかったです。
最近の作品で例えれば「ビッグフィッシュ」を思い出しましたが、
このバロンは全く感動作系ではありませんので念のため。
昔の作品では「ラマンチャの男」を思い出しましたが、
バロンはそこまで高尚な作品でもありません(爆)
ですがまあ、世界観は一番ドン・キホーテには近いでしょう。
お供の中で一番気に入ったのが、足が速すぎる男です。
ピストルの弾より速いのですが・・
実はギリアムのブリティッシュギャグがわからずあっけにとられてたのに、
この走る男の役は大変おかしく笑えました。
この監督・・昔の、レイ・ハリーハウゼンの特撮映画をリメイクすればいいんだなぁ。
神話が好きなんだなぁとどの作品を観ても思うのですが・・
ひょっとして根は真面目な人なのかもしれませんね。
バロンはあまりにもまとまりがつかず真剣に観てると疲れます。
というか普通に見ててもついてゆきかねる・・
たいそうお金がかかっててカメラワークや演出もよいのだから、
どれか絞ってギャグ以外でも魅せられるようにすればよかったと思う。
久しぶりにこの監督の作品を観て思ったこと。
どの作品にも馬が(白馬が多いと)登場するのはなんでだろうか??
メルブルックスのコメディ映画を思い出しました。
この手の作品が好きな人はレンタル屋で探してみてね。