5.《ネタバレ》 大概の者は一度カブリ付かれたらムシャムャとカジかれ一瞬にして死体化してゆくはずなのに、そうはいかないド根性アニメだったという見方もあるのだが。
歯が悪いのか、アゴが弱いのか、一度ガシッと咥えた獲物を二人も手放してしまったサメ側の罪は大きい。それがよりによってリリースされたのが主人公のヒロインとその義姉であるわけだから、これは八百長しかりのデキレースと見られて仕方あるまい。
思うに、これは全米サメ協会の威信にかけて裁判にかける案件になるのではないのかと。なんでこの一大時に備えてキチンと牙を研いでいなかったのか、と。
なんであのサメ二匹に大役任せたのでしょうか、と。
ちゃんとオーディションはやったのでしょうか?!、と。
あなたたち二匹は地底迷宮内に潜んでいた盲目で栄養失調気味のサメと違って元気ピンピンの健常鮫だったはずです。なのになにさ、あの体たらくときたらもう。
こちらサメ側の者といたしましては、今回の案件を見過ごすわけにはいかない。今回の過失によりサメの破壊力と殺人能力が軽視される事になってしまった事を陳謝する。
尚、それとともに、今後は一度咥えた獲物は絶対に千切り殺してしまう正確さを兼ね備えた殺人サメの育成に取り組むべき、サメ協会のプライドをかけて尚一層の努力をいたします。
尚、助かったヒロインのふくらはぎの肉が一部えぐられていましたが、ご安心くださいませ 特に命に別状はございませんので、あとでちゃんとお尻のお肉を移植いたしますから、だから今後彼女のお尻は出来ればもうまじまじと見ないであげてねというお願いなのですが、でも当の彼女はいたって平気なんですよ。なんせこれで下半身ダイエットに繋がったとか言って「えへへ」とほくそ笑んでいたくらいのもんだから。不幸中の幸いですね。サメ協会といたしましても、この事に関して少なからずホッとしています。