4.《ネタバレ》 またジョージ・パルのSFを観てしまった・・
この手のSFは異性人襲来ではないからまだ合うかもと借りたのですが、
もともとアルマゲドン的なSFはあまり好きではありません(ディープインパクトは好き)
それよりもアイディアが面白いなと期待しました。
地球に激突する予定の惑星ともうひとつ惑星が時間差で近づく。
その第二惑星のほうに飛び移るというのは面白いかも。
「宇宙戦争」だけではなくこの作品も既存のSFにもれず、
最初と最後にナレーションが入ります。
それはそれでいいのですが、いきなり聖書が出てきました(最後も)
「コクーン」でも触れましたがSF作家さん脚本家さんたち、みなさん聖書好き。
特に、ノアの箱舟!やはり一部の選ばれた人間は宇宙(神)に救われるのでしょうか・・
あ、「アイランド」でもありましたよね。
私はいっそのこと旧約聖書をSF映画にして「天地創造」のリメイクにしてほしい。
ところでこの選ばれたというのが箱庭的であります。
天変地異は世界中のニュースになり大騒ぎする映像はチラッと掠めるものの、
その場所だけで進んでゆきます。オリジナルの「宇宙戦争」もそうだった・・
人間ドラマは安っぽく感じられると言われればそれまでだけれど、
ステレオタイプにうまくつじつまをあわせて描かれています。
嫌われるタイプの金持ちは地球に置いてゆかれる等・・
そして主役がとてもいい人、好きな女性のフィアンセもそれ以上にいい人。
生きようとする本能と留まろうとする人間性、ここらはディープインパクトがよく描けていますが、
この映画もその点ではがんばっていると思いました。
人間ドラマとパニックものの融合というSFは今でもすたれていない。
でもこの結末は・・壁画です(新たなる夜明けの風景)
CGを使えとは言いませんが合成できれいな景色を持ってきたほうがよかったかも。
これがなきゃ脚本は面白いのですが・・