3.公開年1968年といえばもう戦争は泥沼状態だったころだが映画の舞台はまだ本格的な戦争状態に入る前、米軍が軍事顧問として小部隊を派遣し始めた頃。 この映画は「ジョンウェインの典型的ガンホー映画」というのがもっとも的確な表現なのだろう。 たしかにその表現は間違っていないように見える。 でもある種、戦いのむなしさ、兵士の心に潜む寂しさのようなものも感じられる。 しかしながら敵であるとはいえベトコンを完全な野蛮人として描いたのにはまったく共感できない。 時代や舞台が変わっても敵をこんな風に描いた映画はいくらでもあるから別に驚きもしないが。 まさに昔の西部劇に登場する悪いインディアンそのものだ。 有名な間違いに海に日が沈むシーンというのがある。 ベトナムの海は東側なんだけど。 とにかく昔の戦争映画という印象が一番強い。