1.ジーン・ケリーとレスリー・キャロンはまさに大熱演、やはりあの河のほとりでのダンス・シーンが特に素晴らしい。中盤までの展開も結構好き。でも、あの終盤の延々と続く意味不明のダンスシーンでちょっと引いてしまった。
野心作であることは充分伝わるのだけど、なんか作り手側の凄いでしょ!?って感じがあまりにも出すぎてるように思う。
僕の好きなミュージカル映画は、もっと下世話な感じのものからポンと芸術的な名場面が生まれたりする。本作では逆に芸術に寄りかかってるなと感じた時点で冷めてしまった。やはりミュージカル映画は気分ノリノリで観れたら多少のアラなど気にならない程に満足できるのに、一番重要なシーンで冷めてしまったことが僕にとっては致命的だった。