5.当時の前線での悲惨な戦争体験は、文献などで随分と知識を仕入れてきたが、
関係者たちの話を生の映像で見ると、さすがに大きなショックを受ける。
中盤からは、戦争責任を追及し続ける奥崎の過激なキャラが、徐々にヒートアップし暴走。
「真実を語ることが、多くの人に戦争の愚かさを知らしめる」
という一番重要なテーマが虚しく聞こえてしまう。
単なる映画作品として観るなら面白いのだが、そもそも制作者側も奥崎のキャラありきで
この映画を作ったふしがある。そういった意味合いも含め、ドキュメント映画自体の数が少なく、
出来がいいのか悪いのか評価がし難い作品なのだが、とにかくインパクトだけは凄まじく強烈だった。