3.世界各国そのお国柄がある訳で、例えばドイツでは「マニトの靴」、イタリアでは「ピノッキオ」等、とても信じられない映画が大ヒットしています。そんなフランスの大ヒット映画である本作もまた、私には今一つ面白さの良く解らない作品でした。しかし思い返せば、本作はハリーではなく、あくまでもミシェルの物語だったのでしょう。【337】さんのお書きの通りハリーはストーカーではなく、黒沢清の「ドッペルゲンガー」と同じ役割だった様に思えてくる。日常に埋没し、小さな幸せに満足した振りをしていて、ふと疑問が頭をもたげた時、私達もハリーと再会するのかもしれません、5点献上。