1.《ネタバレ》 偉大なる中二病のオナニズム映画。
まだ性が暗黒の中にある10代の時期に見るような映画です(と、中二病の僕が言うのもなんですが・・・)。
まるで美術専門学校出風な勢いと若い感覚を評価したいです。
ただただ内向的で自閉的、全く外の世界に向かっていないインドアな暗さが魅力です。
この映画の中の近親姦をはじめとするタブーはあくまでも(思春期の暗い性の葛藤の中で起こる)自己性愛でしかないように思えます。
その自分の殻にこもってる感じがまた良いですね。
タブーをさまざま持ち出していますが、それが露骨過ぎるのに的外れな感が少しあります。
グロテスクなエロスの合い間に様々な映像を入れて多面的な哲学風な崇高な雰囲気を出そうとしているらしいのですが、その意図があまり繋がらず意味不明であり、退屈な失敗アートな感じになってしまった感じを受けました。
ただ酒場の映像は少しだけ良いです。
汚い体液を見せ付けられるのは不快です。
高校生のころは地元のレンタル店のドラマコーナーにこれが置いてあり、
強烈なタイトルとパッケージのためか、同級生男子の間でもこの作品の注目度は高かった。
10代の頃、怖いもの観たさでこの作品をレンタルしてきた友人たちと深夜鑑賞しましたが、
盛り上がるどころかドン引きの空気の中で沈黙する僕の隣で友人二人は「ひでぇ、こりゃひでぇ」とか言ってた記憶がある。
キリストと女3人による血と尿まみれのプレイは軽いトラウマになって今でも記憶に残ってます。
今、DVDを買いなおして観てみると、血まみれのキリストの場面はかなりカオスしてます。
キリストの膝の軟骨舐め舐めシーンは卑猥すぎます。
音楽がなかなか良いです。
ある意味で多くの男子の通過点かもしれない世界観を大々的に作品にしたことは評価。
自分はまだこの映画の暗さに魅力を感じているようです。