1.《ネタバレ》 黒幕が主人公のクローンであるという展開には意表を突かれましたし、二人が殴り合う場面なども面白かったです。
でも、悪役側に対しては「見分ける方法くらい用意しておけよ!」とツッコまずにはいられない。
そういった、何処か間の抜けた感じが本作の魅力なのでしょうか。
時間を損したという訳では決してなく、観ている間は退屈しなかったけれど「ああぁ、良い映画だなぁ……」と思える瞬間が訪れなかった事は、非常に残念。
主演がエディ・マーフィで、監督は「トレマーズ」と同じ人、という事で期待値が高過ぎたのかも知れませんね。
もっと肩の力を抜いて、リラックスした状態で観るべき映画だったのだと思われます。
そんな本作で目を引くのは、やはり脇を固める豪華な出演陣。
バート・ヤングが冒頭にチョイ役で顔見せしていたりして、自分としてはそれだけでも嬉しかったりしましたね。
特にランディ・クエイド演じるロボットのブルーノは、とても愛嬌があって、本作最大の癒しキャラ。
そして、主人公の母親としてパム・グリアが登場するのには驚いたし、クスッとさせられました。
何せ彼女が出てくる場面って、特にストーリー上は必要無かったように思えますからね。
「出したいから出したんだ、文句あるか」
という作り手側のメッセージが伝わって来るかのようで、少々呆れながらも、妙に微笑ましくて憎めなかったです。