1.《ネタバレ》 ジョージ・A・ロメロ監督がゾンビ映画の元祖「ナイトオブザリビングデッド」を作る更に5年前の1963年。とんでもない映画が作られていました。「ホラー」というジャンルにも、それまでは必ず襲う理由や、映画の中でもある意味の「モラル」がありました。それが完全に壊された元祖のゴア映画が、知る人ぞ知る、巨匠ハーシェルゴードンルイスという監督の「血の祝祭日」です。
ストーリーは、エジプト料理の材料店を営んでいた男は、自分を高僧の生まれ変わりと信じて、狂信的な妄想にとりつかれていました。古代エジプトの女神を蘇らせるため、若い女性を次々と殺し、その血や臓物をいけにえに捧げる儀式を行っていたのです。それに捜査のメスを入れる警察官との戦いになるのですが、まぁそれまでの映画なら見せなかったであろう、かなりグロい描写を事細かに丁寧に作っています。例えば、風呂場で殺して目をくりぬいたり、舌を抜いたり、臓物も含めて結構生々しい血の色と共に、きつい描写が延々続きます。これは後に「13金」「悪魔のいけにえ」「死霊のはらわた」などスプラッターホラーが続々作られるきっかけとなったとも言われる作品で、DVDにもなっています。40年も前に作られていたのに、今観ても十分気持ち悪い(苦笑)怖いというよりひたすら不快という感じでした。しかも驚く事に最近、実に40年ぶりに続編「血の祝祭日2」が出ました(爆)まだ中身は確認していませんが、相変わらずパッケージ写真は気持ち悪いです・・・。
エロ・グロはよくセットになるんですが、まさにこれもそうで、ひたすら悪趣味です。色も変に原色が綺麗に際だたせているので余計に嫌悪感。でもこの殺人鬼の死に方はあっけなくてそこだけは笑えます(^^;でも敢えてゴアムービー、そしてスプラッターホラー好きな方にはお薦めしますが、ここを読んでくれているような普通の女の子にはちょっとお薦めできないかな(涙)この時代に舌を引っこ抜いた監督に5点。