1.《ネタバレ》 評価が難しい作品になってしまった。
「実写でもない、アニメでもない」これがこの作品のコピーだが、じゃあなんだ?と
問われると、「中途半端」としかいいようがない。
1:この作品は技術はあるのに、敢えてチープさを狙ったというのとは違う。
単に技術の未熟さをごまかしてる感じがした。冒頭でのゴミ袋を巻いての町中疾走場面
からして合成がありありと見えてしまっており、しらけた。
2:音楽の使い方が最低。最初はこれでもかというくらい、
しつこくキューティハニーのテーマやパッパパヤのテーマが流れる。
むしろ前半はキューティハニーのテーマは抑えて、
ここぞ!というときに流さなくては。
例えばインディジョーンズのテーマの使いかたをみならってほしい。
3:ワーナーにある最新予告編の出来がスピード感たっぷりで、
非常にカタルシスがあったので、期待しすぎてしまった感じだ。
本編もあのようなスピードがほしかった。
たかが1時間半なのに、だれる。
4:なっちゃん、青児の演技がイマイチ下手くそ。
ハニーの演技は許せるが格闘シーンは厳しい。
トレーニング不足。あと半年は猛訓練が必要。全ての仕亊はやめて
半年トレーニングに打ち込んでから撮影に望みました!というのは
あっちじゃ良く聞くが、所詮日本の芸能人じゃ無理なのか。
5:もっとゲラゲラ笑わせてくれるのかと思ったら、そうでもなかった。
かといってシリアスでもない。やはり中途半端。
6:四天王のキャラはおもしろいが、目新しさもない。
7:ラストの戦いはつまらない。ジルってあの程度の甘ちゃんだったの?
8:人懐っこく、ちょっとオバカで可愛く、ピュアなハニー。
でも友人はいない。誰からも相手にされていない。
でも、ラストにやっと清児となっちゃんという友人ができるのだ。
わ~!よかったねえという感じではなく、どっかそれでも孤独を感じるハニー
というふうに終ってしまった。
これはこれでいいが、監督が劇場を出たとき、
元気がでるような映画を撮りたいといった意図とは違う。
とはいえ、2は見たい。いろいろ文句付けたが、
やはり庵野ハニーのキャラの魅力はすごい。
今度はハニメーションなどという小手先の技じゃなく
ハリウッドに真っ向から勝負するような特撮に期待したい。10倍の予算が欲しい。