6.骨の髄まで享楽主義がしみついたフランスのブルジョア階級の、優雅なようで滑稽な行動様式を眺めて笑う映画。しかし非常事態でもロマンスを忘れないこの人達の生命力はすごい。頭の固い日本人が学ぶべきものがあるような気がする。 【lady wolf】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-06-07 17:16:07) |
5.フランスってこんなんなの?!と、ちょっとしたカルチャーショックを受けた作品でした。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-10-15 12:28:07) |
4.《ネタバレ》 ちょっと変な人たちがとぼけた会話を交わす雰囲気は嫌いではないのですが、前半などは意味が分からないシーンがたくさんあって、内容についていけませんでした。ただし、何事もなかったようにほのかな寂寥感を漂わせて終わるラストはなかなか印象的。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-05-13 22:50:20) |
3.五月革命の最中、母が亡くなり久しぶりに家族が集まるが話題は遺産のこと。なんとも不快な展開ではあるけども、ブルジョワのブルジョワゆえの身勝手さや楽観的な行いを見ているうちに不快感は薄れていく。その気楽さ、正直さにフランスの田舎町ののんびりとした美しい風景があいまって「なんだか楽しそう」と思うに至る。しかしドンチャン騒ぎの傍らで黙々と墓穴を掘る使用人の描写で再び不快感を呼び戻す。だからブルジョワ狩の噂に総出で逃げ出す場面はちょっと気分が良かったりする。結末はなんてことはない。五月革命と同じようにこの人達はなにも変わらずそれぞれの家に帰ってゆく。ミルの人格が素晴らしく、そしてそのミルだけがひとり寂しそうなエンディングを見ると、一貫したブルジョワ批判ではなさそうではある。ルイ・マル監督のブルジョワ階級への憧れと嫉妬が垣間見れたような気がする。 【R&A】さん 6点(2004-11-12 12:45:29) |
2.1968年の五月革命を背景にしながら、その熱気から遠く離れた田舎の屋敷で、遺産分配にドタバタしている家族を描いたコメディ映画(確信はないですけど、これも舞台劇の映画化でしょうか)。本作で私が何よりも気になったのは、この人達の恋愛バトルロイヤル。この近親浮気がサラッと粋に描かれてるのは、正にフランス映画ならでは。やがて感心も関係もなかった「革命」にも翻弄される家族達。しかし革命自体と同様に、最後は家族の関係にも全く劇的な変化は訪れず、それぞれが日常へと散っていく。これもまた、家族の絆の一形態を描いていたのでしょうか? 6点献上。 【sayzin】さん 6点(2004-10-13 23:14:12) |
1.先日(2004.7/31)BSで放送されてたのを観ました。ベルトリッチ監督の新作「ドリーマーズ」も五月革命(1968年にフランスで起こった、学生と大学当局の対立に端を発し、後に労働者なども巻き込んだムーブメント、らしい)を扱っているそうだけれど、NHKの担当者はその辺も意識してこの作品を放映したのかな?ルイ・マルの作品は「地下鉄のザジ」しか観てなかったけど、大騒ぎする人々を飄々とした視点から描いている、という点でこの作品と共通するものがあるような気がしました。個人的に、ブルジョアの登場人物がマリファナ(多分)でラリラリになっちゃって「革命万歳!」とか言って浮かれている傍らで使用人のお爺さんが黙々と棺を納めるための穴を掘っていたシーンが印象的でした。何つうか、のん気なおっちゃんだなあ、ルイ・マルって(←褒めてます、一応)。 【ぐるぐる】さん 6点(2004-08-02 21:47:31) |