1.《ネタバレ》 人には言えない秘密を抱えた14歳の少女エミリーが、まっすぐに夢を見据えて努力する。最後は秘密も打ち明けて、自分の人生と向き合う。
思っていたより、大分良いお話じゃないですか。特に終盤の『衝撃⇒感動』のたたみかけは、おじさんちょっと胸にきちゃいましたよ。こんな単純な話に胸打たれるとはね。
ただ、ほんとこんなことを言うのは野暮ってもんかもしれませんが、こんなビジネス成立するはずない。
発想は面白いと思います。
ただ子供だって馬鹿じゃないんだから、本当に秘密にしたいなら誰にも言わないでしょ。子供が並んでお金を払っているだけでも人目をひきますよ。しかも有料。50セント。
そんで、何でそんなことを始めたのか、その辺りの説明は一切なし。なぜなら『秘密』だから。
子供たちが何故お金を払ってまでエミリーに大切な秘密を打ち明けるにくるのか。その動機に関する説明も一切なし。なぜなら『秘密』だから。
なんてことでしょう。『秘密』のキーワードひとつで、すべて説明がつくではありませんか。
『ただ、舞台設定がそうなっているから。』と言わんばかりであります。
ただこの作品が一番言いたかったことは、きっと、終盤でバイオリンの先生が口にする一言なんでしょう。『秘密を持っていたら、本当の人生を送れない。』
いや、もう本当その通りなんですけどね。
でも私はこんな子供向けの作品で、もっと大事な教訓を学びましたよ。
人の秘密なんて聞くもんじゃないな、と。